一宮北ロータリー インターアクトクラブ例会レポート

~手話・点字と待機児童の課題に向き合う高校生たち~

こんにちは!一宮北ロータリークラブの広報担当です。今回は、一宮市にある私立修文学院高等学校で9月17日に開催された「第479回インターアクトクラブ例会」の様子をお伝えします。インターアクトクラブの生徒たちが行った研究発表を中心に、彼らの熱意と仲間との絆を感じられる内容になりました。

点鐘からスタートする例会

当日は、点鐘の音で例会がスタートしました。会の始まりを告げるこの音は、どこか厳かな雰囲気を感じさせます。その後、開会の辞、インターアクトクラブの歌が披露され、続いて出席者紹介と会長挨拶が行われました。緊張しながらも生徒たちは堂々と、会の雰囲気を引き締めました。

福祉手話・点字についての研究発表

今回の例会で特に注目されたのは、生徒たちが発表した「福祉手話・点字の歴史と利用方法」に関する研究発表です。手話はただのジェスチャーではなく、一つの言語であり、それを使うことでコミュニケーションが広がることを丁寧に説明していました。

「手話とは、指や体の動き、表情を使って、相手に自分の意思を伝えるものです。歴史を遡ると、18世紀のフランスで初めて手話教育が行われ、日本でも手話が徐々に普及しました」と生徒は語り、手話がもたらす豊かなコミュニケーションの世界を伝えました。また、彼らは日本における手話の普及とその重要性についても言及し、障害者基本法の成立によって手話が正式な言語として認められるようになった経緯を紹介しました。

点字についての発表も、興味深いものでした。「点字は視覚に障害のある方が文字を読むためのツールです。1825年にフランスで考案され、日本にも伝わりました。視覚障害者にとって、情報にアクセスするための重要な手段です」と、生徒たちはその歴史や実際の使用例について説明しました。

待機児童問題にも取り組む姿勢

続いて発表されたのは「待機児童問題」についてです。待機児童の現状や各自治体の取り組みを詳しく調査し、生徒たちは問題の深刻さを浮き彫りにしました。特に、一宮市と名古屋市の取り組みの比較を通じて、待機児童ゼロを目指す取り組みの具体例を紹介しました。

「待機児童は、単に保育園が不足しているだけでなく、育児休業中の保護者や特定の保育園を希望する保護者の状況も含まれます。その背景には、働く女性の増加や少子化に伴う保育環境の変化があります」と、社会的な視点を取り入れた分析が印象的でした。

生徒たちはまた、「私たちにできること」として、地域の保育園でのボランティア活動や子育て支援の啓発活動を挙げ、積極的に関わりたいという意欲を示していました。

高校生たちの熱意が生む「未来」

発表を終えた生徒たちには、参加していたロータリアンの皆様から暖かい拍手と激励の言葉が送られました。「若い世代がこうして社会の問題に真剣に向き合ってくれることが頼もしい」との言葉に、生徒たちの顔には笑顔と自信が浮かんでいました。

まとめ

今回の第479回インターアクトクラブ例会では、手話や点字、待機児童問題といったテーマを通じて、高校生たちが地域社会や福祉について真剣に考える姿が見られました。彼らが学び、考え、そして行動に移そうとする姿は、とても頼もしく、未来の社会をより良いものにしていく希望を感じさせます。

生徒たちからは「完璧を目指す必要はない。まずは自分たちにできることから始めよう」というメッセージが伝わってきました。これからも、一宮北ロータリークラブのインターアクトクラブの活動に期待が高まります。


このように、一宮の修文学院高等学校で行われたインターアクトクラブの例会は、生徒たちの成長と共に地域への貢献を深める素晴らしい機会となりました。これからの活動も引き続き見守っていきたいと思います。